ぴょろりずむ ~本から学ぶ~

読んだ本、読みたい本、読むべき本を紹介していきます。

ストレスゼロ!の英語勉強法 ~THE21(2016年2月号)~

「今年こそは英語を勉強するぞ!」と決意された方も多いのではないでしょうか。英語を必要とする職場も確実に増えてきていますし、外国人観光客の増加にともなって、小売店や飲食店等でも、英語での簡単なコミュニケーションはもはや必須ですよね。

しかし、英語の勉強に関しては、挫折する人が多いのも事実です。忙しい中、早く習得したいという焦りと欲が、どうしても効率を求め、その結果、無味乾燥な学習内容に飽きてしまったり、計画がストイック過ぎて続かなかったり・・・。皆さんもそんな経験はありませんか?

「THE21」(2月号)では、この「続かない」問題を解決するために『ストレスゼロ』の英語の学び方が「総力特集」として紹介されています。

多くの識者が言及しているのは、「楽しみながら学ぶこと」です。これは使える英語を習得する上で大切なことだと思います。例えば、「TOEIC800点を目指し、1年間試験対策用の教材を勉強して、見事達成しました。」という人と、「好きな海外ドラマから仕事に役立つ表現を拾って練習するのが趣味みたいになって、試しにTOEIC受けたら800点でした。」という人がいたとすれば、おそらく後者の方が、英語でのコミュニケーション力は高まっているはずです。

「この方法で私は英語をマスターしました!」というような書籍は数多く出版されていますが、「楽しみながら続ける」という観点では、他人の方法も参考にしつつ、試行錯誤しながらオリジナルな方法を見出せるかどうかが鍵になるような気がします。海外ドラマで学習した人の成功体験をみんなが真似する必要はありません。(個人的には、この方法が一番楽しめますが。)やはり、自分自身が本当に楽しめる方法で始めれば、ちょっとした工夫も加えてみたりしながら(それは楽しんでいる証拠)、いつのまにかそれが習慣となり、しばらくして振り返ってみれば、結構長いこと続けてきたな~、ということになるのではないかと思います。

そのためにも、あれもこれも手を出すのではなく、まずは欲張らずにシンプルな方法で始める。極端な話、インプットであれば、DVDなら1枚だけを、教材や洋書なら1冊だけを、徹底的にやれば十分と信じる。そして、インプットと並行して(自信が無くても)、アウトプットを始めてしまいましょう。SNSでもSkypeでもバーで外国人に話しかけるでも、様々な方法でトライ&エラーを繰り返していくのです。(恥をかいた分だけ上達する、と言われています。)結局、「楽しむ」と言いながらも、これぐらいの逞しさが必要であることは間違いないでしょう。

 本誌では、ネットの無料マンガ(DeNAの「マンガボックス」等)で設定を英語に切り替えて読んでみる等、(少なくとも私にとっては)ユニークな方法も含め、英語学習における様々な楽しみ方が紹介されています。また、そのような方法論のみならず、識者の皆様のマインド部分についても、散りばめられており、これらも参考になります。

私が一気に上達したのは、そうした優越感や劣等感を捨てたときでした。(中略)こうした「気持ちのブレイクスルー」こそが英会話の楽しさに目覚める鍵であり、たしかな上達の突破口となるのです。

~英会話スクールEnglish Time!代表/NPO法人TOKYO FREE GUIDE理事長 川本佐奈恵氏~

楽しい方法の中にも「やる気ダウン」のリスクがないわけではありません。それは、上達を焦ってしまったときです。(中略)「~しなければ」という思いにとらわれないことも大事です。~人気英語ブロガー 南谷三世氏~

最後に、勉強でも趣味でも同じことが言えるのでしょうが、何事も楽しんで続けていくためには、「気楽さ」を持って「気長」に構えることも、大切なのでしょうね。

THE21 2016年 02 月号 [雑誌]

THE21 2016年 02 月号 [雑誌]