著者は40代で体調を崩したことをきっかけに、自らの「死」について思いを馳せるようになり、様々な書物を読み返したりするうちに、一つのことを確信したという。 「『死』を考えることは、とりもなおさず『生』を考えることだ。」 人生が有限のものである…
出口治明氏の著書を読むといつもこの先の人生や仕事を「下支えする力」を養っていくことの重要性を感じさせられる。 本書が読者に伝えたいメッセージは、日本の将来を担っていく子や孫の世代のために、我々ひとりひとりが先を見通す力を養っていこう、また、…
村上春樹の小説を読むと、部分的にではあるがついつい2度、3度と読み返してしまう。適当にページを開いて、1~2ページ読み返してみるだけでも、主人公の空想の中で出てくるメタファーと物語のクライマックスとの繋がりに気付かされたり、登場人物の投げ…
本書は「努力を無駄にしないための方法論」を著者自らの体験談も交えながら、テーマ(1~17までのルール)毎に整理されており、とても分かりやすい内容になっている。 個人的には、第17のルールである「五感」を鍛える、を大切にしたい。それは私自身、…
「松岡正剛の千夜千冊」というサイトを初めて覗いてみた時に衝撃を受けた。どうやったら1冊の本をここまで深く読み解くことが出来るのか・・・? 一見全く関連性の無い分野の本であっても、彼の中では有機的に結びついており、分野を超え、時代を超え、それ…
アート業界の第一線で、しかも世界を舞台に活躍し続ける著者によるさまざまな指摘や提言は、個人の力を最大限に発揮する方法論であり、また、芸術以外の仕事に就く多くの者にとっても「道しるべ」となりうる。 理解してもらうためには、ただただ歩み寄る。そ…
あの三島由紀夫のエッセイ集である。「大いにウソをつくべし」とか、「人に迷惑をかけて死ぬべし」とか「人の不幸を喜ぶべし」とか・・・まさに題名通りの内容で読者を煽りながら終始惹きつけてくれる。 例えば、「教師を内心バカにすべし」という項目では、…
変化が激しい時代には、「地図」よりも「コンパス」が重要となる!本書では著者なりの未来予想図が示されており、読者に対して、それを基に自ら考え、自分なりの哲学や座標軸を持ってほしい、と伝えています。 「楽観は意思で悲観は気分である。」(アランの…
「引き寄せの法則」は、巷にあふれる数々の自己啓発書の中で、度々その内容が紹介されていたこともあり、(必読の書であると知りながらも)自分自身勝手に分かった気になっていて、実はまだオリジナルを読んだことがありませんでした。 この週末に熟読してみ…
本が役に立つかどうかは、いかに多く読んだかではなく、また、選んだ本が何かでもありません。役に立つ本かどうかは「読書の仕方」で決まります。極端な話、何を読んでも、ビジネスや生き方をより豊かにする多面的な読み方が出来る人もいれば、そうでない人…
「ベイジン(上・下)」(真山仁著)を読みました。中国が原発輸出大国となっている現実、東日本大震災における原発事故の問題、2020年の東京オリンピックに向けたインフラ開発等、いろいろなことに、ついつい思いを巡らせてしまいます。 北京オリンピッ…
「今年こそは英語を勉強するぞ!」と決意された方も多いのではないでしょうか。英語を必要とする職場も確実に増えてきていますし、外国人観光客の増加にともなって、小売店や飲食店等でも、英語での簡単なコミュニケーションはもはや必須ですよね。 しかし、…
著者はスリランカ上座仏教の長老。80年に国費留学生として来日し、駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している御方。 前段部分は、例えば、「仏教には時間論等というものはない。時間とは、観…
「本音で生きろ」「言いたいことを言って、やりたいことをやればいいじゃないか」と言われても、それはホリエモンみたいな人だから出来るんであって、普通の人にとっては、なかなか難しいことなんですよ、とすかさず反論したくなる人も多いのではないかと思…
「言葉は身の文(あや)」ということわざがあります。話す言葉はその人の人格や品位までも表す、という意味の言葉です。 一朝一夕に語彙力を豊かにすることは、さすがに難しいでしょう。しかし、知的好奇心さえあれば、本書で紹介されている語彙を豊かにする…