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ぴょろりずむ ~本から学ぶ~

読んだ本、読みたい本、読むべき本を紹介していきます。

「忙しい」を捨てる 時間にとらわれない生き方 (アルボムッレ・スマナサーラ著)

著者はスリランカ上座仏教の長老。80年に国費留学生として来日し、駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している御方。

 

前段部分は、例えば、「仏教には時間論等というものはない。時間とは、観念としてのみ存在するものであり、言い換えれば、主観的な感情である。」というように、やや哲学的に展開していきますが、これらは著者の指摘や主張を支える前提となっています。また、後段部分では、日本の社会、あるいは日本人に対して喝を入れられているような内容も多いのですが、かなり的を射た内容ではあります。

 

・物事は常に変化しており(「無常」)、現状維持の発想は「退化」を意味する。

「文化」とは古いものを守ることではなく、新しいものを生み出すこと。

時間の流れに逆らうことは愚かなこと。(真理の観点では、時間とともに流れていかなければならない。)

・健康管理のための数値基準等と同様、「時間」にしても便宜上実際存在しない概念を作り出し、今度はその概念の奴隷になってしまう。

・・・というような件(くだり)には、気付きもありました。

 

「自分はいつも時間に追われて、イライラしている」と自覚している方がいらっしゃるなら、自分は心底怠け者なのだと認識してください。

今、この瞬間、やるべきことをやっている人が、時間に追われること等あり得ないわけで、「時間に追われてて、大変で」等と言っている人は、単に自分の無知に酔っているだけ、とかなり手厳しいご指摘ではありますが、反論は出来ないですね。

 

 充実した人生を生きる人は、80年生きようと、「あと5分」で死のうと、充実した人生を送るのです。

日々淡々と生きる人って強いな、と思いませんか?決して多くを期待しないけど、仕事等には真面目に取り組み、他人の評価を気にしない(左右されない)。褒められても舞い上がらず、非難されても気にしない、こういう人こそが本当に知恵のある人なんだと思います。

 

 結局、時間にとらわれない生き方をするために、一番大切なことは、「人生にリピートはなく、リセットすることも出来ない。全てが一期一会。」という考え方と、「変化し続ける、挑戦し続ける」姿勢なのだと思います。